独白

友達はいる。親友と呼べる人も何人かはいる。孤独じゃなかった。そう確信していた。でもそう思い込んでいただけだった。孤独じゃない振りをしていた。本当は孤独だった。嘘と虚栄で塗り固めた人生は、僕と世界との間に壁を作った。ずっと独りで生きてきた。でも、もう限界だった。今までで一番の限界だった。自分で自分の首を締めることは、自分で手加減なんかできない。最悪の苦しみをもたらすものだった。恥はもうない。でもプライドはある。「僕が僕として生きる」というプライドがある。死んでも捨てたくはない。

他人にどう思われるか。友人が離れていかないか。もう二度と人に好かれないんじゃないか。いい加減にしろ。それは本当に友人に絶交されるほど酷いことなのか。他人の人生を狂わせるほどの犯罪なのか。僕はただ、人が人を大切にする、人が人を許せる、そんな世界で生きたかっただけなんだ。

もう止めようよ。いい加減にしよう。この世界も、自分も、きっと、もっとシンプルになればうまくいく。