僕が人のために泣いたのは、君が初めてだった。 結局眠れなくて、パソコンを触っていたら朝五時になっていた。小鳥が街に一日の始まりを教え、淡い碧がカーテンの隙間から顔を覗かせる。また、時間を無駄にしてしまった。まあ、いいか。僕の時間にはそんなに…
何も上手くいかなかった日の帰り道、とある若者の集団の大きな笑い声を聞いて、ふと、全ての人間が無理になった。 人間は、身体も、精神も、脆い。宇宙上最悪の肉体で、宇宙上最弱の精神で、僕たちは生まれてしまった。まだ世界の何も知らない頃、僕たちは皆…
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