僕の部屋には、いつも匂いがなかった。 23時、窓とカーテンを閉め切った薄暗い部屋で味のないカフェオレを飲んでいた。蜘蛛の巣のように纏わりつく湿気を全身に感じながら、僕はただベッドで横になる。いつしか僕も、常に味を感じられる時があったのだろうか…
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